小さな宝と大きな宝 January 23, 2007
January 23, 2007
人は足下にある小さな宝には気が付かず、蜃気楼のような大きな宝に目がいってしまうようだ。
原石のような小さな黒い石でも、こつこつと磨き続ければ、あたかも宝石のように輝く。このように築いてきた小さな信用という固まり、実績を大切にしていけば、やがては宝となる。小さな宝かもしれないが確実である。
しかし、人はそれでは満足できないのだろうか。それともそのようなことが宝と思えないのだろうか。蜃気楼のように浮かぶ、大きな宝がすぐにでも手に入るかの如く、宝を取りに行く。時には嘘をついてまで。ライブドアしかり、不二家しかり、あるある大辞典しかりである。
知財ブームといわれるが、知財権もまた小さな宝のようなものである。知財権で守られるものが売れてはじめて大きな宝となる。従って、知財は基本的に守りが主体である。攻めといえど、守りあっての攻め。大きな宝は結果としてついてくる。
最近始めた知財ソリューション事業。コンサルティングを続けてきたお客様から基本料金を値上げしていただけるとのお話をいただいた。こつこつと小さなサービスを積み重ねてきたご褒美であると素直に喜んでいる。足下にある、与えられた小さな宝を大切にして見失わず磨いて行きたい。